金利はいくら?結局いくら返すことになるのか?

おカネを借りるとなると、気になるのは金利ですよね?
消費者金融などから借りるわけではないので、極端に高い金利でないことはわかっているけれど、それでも想定外に高い金利になってしまったら、やはり不安ですよね?

そこで今回は、各融資制度ごとの金利について書きたいと思います。

そして・・・

結局利息を含めた支払総額がいくらになるのか?
月々の返済金額はいくらになるのか?

という、おカネを借りる際に最も気になる支払いイメージについても書いていきたいと思います。

金利はどれくらい?

まずは公庫の金利表を見て頂くのが早いと思いますので、下記に掲載します。

1.担保を不要とする融資を希望される方

2.新創業融資制度(税務申告を2期終えていない方)

3.担保を提供する融資を希望される方

かなり細かく金利が設定されているのがお分かりかと思います。
「これでは、一体どこを見ればいいんだよ!?」
という声が聞こえてきそうですね(笑)

この中では、基本的に「基準金利」という所を見て頂ければ大丈夫です。
例えば、これから創業しようという方で、新創業融資を受けたいという方は、「2.新創業融資の基準金利」を見ればいいわけですから、「2.41~2.90」ということになります。

随分と幅があるのが気になるかもしれませんが、これは融資の審査内容で総合的に判断して決まりますので、こちらが一方的に「2.41にしろ!」と言うわけにはいきません。
ただ、概ねこの範囲の中心値と考えておけば間違いないでしょう。
つまり2.6%くらいだと思って頂ければいいと思います。

さて、その他にも色々と金利が書いてありますね。
金利を下げる方法はいくつかあるので、それはまた別の機会にお話ししたいと思います。

ただ、新創業融資についてはもう1つ書いておきたいと思います。

公庫の新創業融資の最大の特徴は、「無担保・無保証」ということです。
しかし、あえて担保を提供したり、保証人を設定することもできるわけです。当然、貸す方としては、担保や保証人があった方が安心なわけですから、その分金利が安くなります。

また、前述の女性・若者/シニア起業家支援資金や中小企業経営力強化資金を利用すると金利が安くなりますので、条件に該当する方はぜひ、検討してみて下さい。

結局いくら支払うことになるの?

さて、返済期間と金利がわかったところで、実際の返済額がどのようになるかを見ていきたいと思います。

(例)以下のような条件で借り入れた場合

  • 借入金額・・・・・500万円
  • 金利・・・・・・・2.5%
  • 返済期間・・・・・7年
  • 返済方法・・・・・元金均等返済

この場合、以下のような返済イメージになります。

  • 返済総額・・・・・・・・5,442,701円
  • そのうち利息額・・・・・442,701円

月々の返済額は時期により変動していきますが、
返済当初では69,528円(元金 59,523円、利息 9,735円)となります。

一方、同じ条件で返済方法を元利均等にしたらどうでしょうか?

  • 返済総額・・・・・・・・5,455,449円
  • そのうち利息額・・・・・455,449円

月々の返済は64,946円(元金 55,158円、利息 9,787円)となります。

創業当初に想定される一般的な借り入れ条件でシミュレーションをしてみました。
借入金額がさほど多くないことと、期間も7年であるため、支払い総額ではあまり違いがみられませんでした。
一方で、当初の支払い金額では、元利均等返済の方が少なくなるので、こちらの方が有利なようですね。

もちろん、店舗の内装が必要な事業など、創業当初に大きくおカネのかかる事業もあると思いますので、詳細なシミュレーションをご希望の方はこちらからどうぞ!

最後に、おカネを借りる際、心配事としてつきまとうのは、
「もしも返せなかったらどうしよう・・・」
という不安ではないでしょうか?

もしも返せなかったらどうなるか?
詳しくはこちらに書きましたので、良かったらご覧ください。

いずれにせよ、「自分にはいくらくらいの借入金額が適切だろうか?」
「どのような返済計画なら無理がないだろうか?」
ということを充分に吟味して検討することが重要ですね。

よく、「借り過ぎると危ないのでは?」と言われることがありますが、
逆に「借入が少ないと危ない」ということもあります。

この辺は専門家の意見を充分に聞いて検討されるのがいいでしょう。